月額の読み放題に入ったあとで「読みたかった本が対象じゃなかった」と気づくのは、いちばん落胆が大きいパターンです。この記事では、対象外になりやすい本の型を整理します。
読み放題は「そのサイトで扱っている本が全部読める」仕組みではありません。対象として指定された本だけが読めます。対象かどうかは作品ごとに決まっていて、時期によって入れ替わります。
- 型1:そもそも仕組みが別のもの
- 型2:同じ棚に並んでいるが対象外のもの
- 型3:一度対象だったが外れたもの
- 対象かどうかを確認する方法
- 対象外を前提にした使い方
型1:そもそも仕組みが別のもの
もっとも根本的な型です。同じサイトの中にあっても、販売の仕組みが違う区画のものは、読み放題の対象になりません。
同人誌
同人誌は、商業誌とは流通も権利の扱いも異なります。個々のサークルが作ったものを個別に販売する仕組みなので、月額のプランにまとめて含めるという形になじみません。同人誌を読みたい場合は、個別に購入する形になります。
一般向けの書籍
成年向けの読み放題は、成年コミックを対象にしたものです。一般向けの漫画や書籍は、同じ運営元のサービスであっても別の扱いになっていることがあります。
他の形式の作品
動画、音声作品、ゲームなど、コミック以外のものは対象外です。当然のように思えますが、同じサイトで一緒に扱われていると混同しやすい部分です。
サイトの中で「どの区画にあるか」を見ます。商業コミックの棚と、同人の棚は分かれています。読み放題は、商業コミックの棚の中でさらに指定されたものが対象になります。
型2:同じ棚に並んでいるが対象外のもの
ここがいちばん間違えやすい型です。商業コミックの棚に並んでいて、見た目は同じなのに、対象外の作品があります。
新しく出たばかりの本
発売直後の作品は、対象になっていないことがあります。一定の期間が経ってから対象に加わる、という運用が取られることがあるためです。新刊を読みたい場合は、読み放題では追いつけない可能性を織り込んでおく必要があります。
レーベルによる差
出版社やレーベルの方針によって、読み放題に作品を出すかどうかが変わります。あるレーベルの作品は幅広く対象になっているのに、別のレーベルはほとんど対象外、ということがあります。
好きな作家がいる場合、その作家がどのレーベルで描いているかによって、読み放題の使い勝手が大きく変わります。ここは事前に確認しておく価値があります。
シリーズの一部だけが対象
シリーズもので、1巻から3巻までは対象だが4巻以降は対象外、という状態が起きることがあります。途中まで読んで、続きが読めないという事態になります。
シリーズを読み放題で読み始めるときは、全巻が対象になっているかを先に確認しておくと、この事故を避けられます。
型3:一度対象だったが外れたもの
対象作品は固定ではありません。入れ替わります。
読み始めたときは対象だった作品が、後から外れることがあります。この場合、読み放題では続きが読めなくなります。手元に残るわけでもありません。
読み放題で読んでいた作品は、契約が終われば読めなくなります。また、契約中であっても、その作品が対象から外れれば読めなくなります。
手元に残したい作品は、読み放題とは別に購入する必要があります。ここを混同していると、後で困ります。
だから「気に入ったら買う」という使い方になる
読み放題の実用的な使い方は、試す場所として使い、気に入ったものは別途買うという形です。この使い方なら、対象から外れても、契約をやめても、大事な作品は手元に残ります。
読み放題だけで完結させようとすると、いつか読めなくなる前提で読むことになります。それが気にならないなら問題ありませんが、気になる人はこの点を先に理解しておいたほうがよいです。
対象かどうかを確認する方法
1. 作品ページの表示を見る。対象作品にはその旨のマークや表記が付きます。これが唯一の確実な情報源です。
2. 読み放題の対象作品だけを一覧できる画面を使う。多くの場合、対象作品に絞り込む機能が用意されています。ここから探せば、対象外を掴む事故は起きません。
3. シリーズは全巻を確認する。1巻だけ見て判断しないでください。
4. 当サイトを含め、第三者の情報は補助として使う。対象作品は入れ替わるため、外部の情報は古くなっている可能性があります。最終的な確認は配信元の表示で行ってください。
対象外を前提にした使い方
ここまでを踏まえると、読み放題の現実的な使い方が見えてきます。
使い方1:好みを広げる場所として使う
知らない作家、読んだことのないジャンル。単品で買うには踏み切れないものを、費用を気にせず試せるのが最大の利点です。合わなければ次に行けばいい。この使い方に、対象外の作品があることは問題になりません。
使い方2:目当てがあるなら先に確認する
特定の作品・作家を読むために入る場合は、対象になっているかを確認してから契約してください。確認せずに入って対象外だった、というのがもっとも避けたい形です。
使い方3:手元に残す本は別枠で買う
読み放題の費用と、手元に残すための購入費は、別のものとして考えます。読み放題に入っているから買わなくていい、とはなりません。
対象作品数の数字をどう読むか
読み放題の案内には、対象作品数が示されることがあります。この数字の読み方には注意が要ります。
対象作品数が多いことは、自分が読みたい作品が対象であることを意味しません。数万点あっても、目当てのレーベルや作家が含まれていなければ、その人にとっての価値はありません。
また、この数字は巻単位で数えられていることがあります。10巻のシリーズが1点ではなく10点として数えられていれば、作品の種類としてはその10分の1になります。
判断に使うべきなのは総数ではなく、自分が読みたいものが何割含まれているかです。これは、読みたい作品を10点ほど挙げて、対象かどうかを1点ずつ確認すれば分かります。手間はかかりますが、この確認をするかどうかで、入った後の満足度が変わります。
対象が入れ替わることの実務的な意味
対象作品は固定ではないため、次のような使い方が現実的になります。
- 読みたいものから先に読む。後回しにすると、対象から外れることがあります。
- シリーズは一気に読む。途中で対象から外れると、続きが読めなくなります。
- 気に入ったら、その時点で購入を検討する。後で買おうと思っているうちに読めなくなる、という形を避けられます。
「いつでも読める」という前提で先延ばしにすると、読めなくなる可能性があります。この点は、手元にある紙の本とは考え方を変える必要があります。
この記事のまとめ
読み放題で読めない本は、仕組みが別のもの、同じ棚にあるが対象外のもの、一度対象だったが外れたもの、の三つに分けられます。対象作品数の総数ではなく、自分が読みたいものが含まれているかで判断してください。読み放題で読んだ本は手元に残らないため、試す場所として使い、残したいものは別途購入するという使い方が現実的です。
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