探しているものが出てこない原因は、だいたい決まっています。原因ごとの対処を整理します。
- 出てこない原因は3つに分けられる
- 原因1:表記が違う
- 原因2:言葉が長すぎる
- 原因3:検索の対象になっていない
- 軸を足して絞るという考え方
- 一覧から探すべき場面
出てこない原因は3つに分けられる
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 0件、または極端に少ない | 表記が違う/言葉が長すぎる | 表記を変える/言葉を短くする |
| 大量に出るが、目当てがない | 言葉が広すぎる | 別の系統の軸を足す |
| 関係ないものばかり出る | その言葉が検索の対象になっていない | ジャンル・タグの一覧から探す |
原因1:表記が違う
日本語は、同じものを何通りにも書けます。ひらがな、カタカナ、漢字、送り仮名の有無。配信サイトの検索は、この揺れを完全には吸収してくれません。
| 指すもの | ありうる表記 |
|---|---|
| 幼なじみ | 幼なじみ/おさななじみ/幼馴染/幼馴じみ/幼馴染み |
| 年上の相手 | 年上/お姉さん/おねえさん/年上女性 |
| 甘い雰囲気 | イチャラブ/いちゃラブ/いちゃいちゃ/甘々/あまあま |
| 短編をまとめたもの | 短編集/読み切り集/オムニバス/作品集 |
0件になったときは、まず表記を変えてみてください。当サイトの各ジャンル解説の冒頭には、その言葉の言い換えを並べています。
原因2:言葉が長すぎる
これがいちばん多い失敗です。絞り込もうとして言葉を長くすると、逆に見つからなくなります。
理由は単純で、検索は「その文字列が使われているか」を見ているからです。長い言葉ほど、たまたまその表現を使っている作品しか該当しません。内容が合っていても、違う言い回しをしていれば出てきません。
「幼なじみ 学園 ラブコメ 短編集 甘い」のように、思いつく言葉を並べる。これは、5つすべてがその作品の説明文に書かれている場合しか該当しません。ほぼ0件になります。
言葉は短く、軸で絞る
正しいやり方は逆です。言葉は1つか2つに減らし、代わりに絞り込みの軸を使います。
原因3:検索の対象になっていない
作品の内容に含まれていても、それが検索の対象になっているとは限りません。
- 作品の中で描かれている場面(作品説明に書かれていなければ検索できない)
- 登場人物の年齢差の数字
- 職種などの細かい設定
- コマ割りや絵柄の特徴
これらは、文字列で探しても見つかりません。ジャンルやタグとして用意されているものだけが、取りこぼしなく引ける対象です。
軸を足して絞るという考え方
当サイトがジャンルを4系統に分けているのは、この掛け合わせをしやすくするためです。
| 系統 | 選ぶもの | 例 |
|---|---|---|
| 関係性 | ふたりの間柄 | 幼なじみ/年上/先輩後輩/同級生 |
| 舞台 | どこで起きるか | 学園/オフィス/自宅/異世界 |
| 雰囲気 | 読後感 | ラブコメ/イチャラブ/日常/シリアス |
| 形式 | 本としての単位 | 単行本/短編集/雑誌/シリーズ |
この4つから1つずつ選ぶと、それだけでかなり絞れます。しかも、それぞれが独立した軸なので、言葉を長くしたときのような「たまたまその表現を使っていない作品が落ちる」という問題が起きません。
1. 関係性を1つ選ぶ。これがいちばん絞れる軸です。
2. 件数を見る。多すぎたら舞台を足す。
3. まだ多ければ雰囲気を足す。
4. 形式は最後に足す。短編集だけ、シリーズだけ、といった絞り方です。
5. 少なすぎたら、最後に足した軸を外す。足した順の逆から外していきます。
一覧から探すべき場面
次の場合は、文字列で検索するより、ジャンルやタグの一覧から選ぶほうが確実です。
表記が揺れる言葉を使うとき
一覧から選べば、表記の問題は発生しません。作品側に付けられた分類を使うことになるためです。
何を探しているか自分でも言葉にできないとき
これは意外と多い状況です。読みたいものはあるが、それを何と呼ぶのか分からない。この場合、検索窓は使えません。一覧を眺めて、近い言葉を見つけるところから始めます。
当サイトのジャンル解説は、この場面のために書いています。それぞれの言葉が何を指すのかを読めば、自分が求めているものに近い言葉が見つかります。
作者で探すとき
作者名は表記が揺れやすく、名義を変えていることもあります。作品ページの作者名リンクをたどるほうが確実です。
それでも見つからない場合
次の可能性があります。
- そのサイトでは扱っていない。配信サイトによって扱う作品は違います。
- 電子化されていない。紙でしか出ていない作品があります。
- 配信が終了した。過去に配信されていても、今は買えないことがあります。
- 記憶が正確でない。タイトルや設定を別の作品と混同していることがあります。
最後の可能性は、意外と多いです。断片的な記憶で探すと、実際には存在しない組み合わせを探していることがあります。
探し方を記録しておく
うまくいった探し方は、記録しておくと次に使えます。
具体的には、良かった作品について「どの軸のどの値だったか」を控えます。関係性は何か、舞台はどこか、雰囲気はどれか、形式は何か。これが5冊分たまると、自分の傾向がはっきりします。
作品名/関係性/舞台/雰囲気/形式/レーベル/良かったかどうか
この7項目だけで十分です。表計算でもメモアプリでも構いません。
この記録があると、次に探すときの出発点が「なんとなく」ではなくなります。良かった作品に共通している軸を選べば、当たる確率が上がります。
好みが変わることを織り込む
もう一つ書いておくと、読む量が増えると好みは変わります。
最初のうちは分かりやすい設定に惹かれ、慣れてくると別の要素を見るようになる、という変化はよくあります。この場合、以前うまくいった探し方が効かなくなります。
効かなくなったと感じたら、軸を一つ入れ替えてみてください。関係性を固定して舞台を変える、あるいは舞台を固定して雰囲気を変える。一度に全部変えると、何が効いたのか分からなくなります。
読み放題は探し方の実験に向く
ここまでの方法は、いずれも試行を伴います。試行のたびに購入が発生すると、費用がかさみます。
読み放題の対象作品であれば、この試行に追加の費用がかかりません。軸を変えて試す、合わなければ次に行く、という動きが自由にできます。探し方を確立する段階では、この性質が効きます。
この記事のまとめ
探しているものが出てこない原因は、表記が違う・言葉が長すぎる・検索の対象になっていない、の三つに分かれます。言葉を長くすると逆に見つからなくなるので、言葉は短くして、関係性・舞台・雰囲気・形式の軸を一つずつ足して絞ってください。うまくいった探し方は記録しておくと次に使えます。読む量が増えると好みは変わるので、そのときは軸を一つだけ入れ替えて試してください。
見つからないまま終わってもよい
最後に一つ書いておくと、探しているものが見つからないまま終わることもあります。記憶の中の作品が、実際には別の形だったということは珍しくありません。その場合は、探すのをやめて、いま手に入るもので近いものを読むほうが早いです。当サイトのジャンル解説は、そのときに「近いもの」を言葉にするために使えます。
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